日本財団 図書館


 

ます。
それは、基準、物差し自体がフラフラしてることと、その物差しに合わなかったら駄目だっていうことで、やはりなんか単一的、画一的な思考が源泉にあるような気がします。
私たちの、日本人の、国民性っていうの大道寺さんおっしゃいましたけれども、少なくとも行政サイドの考え方は、オール・オア・ナッシング、全てか、無しか、っていうふうな考え方が、強い。一番はっきり出てるのは、自分達とは違う人間は、囲いこんじゃうんですね。例えば、老人はホームに囲い込むとか、身障者は施設に囲い込むとか、そういうふうに違うものを囲い込んでいくんですね。この囲いこみをまず、考えなおしてほしいという気がします。
高齢化っていうパーセンテージをとるときに65才でしたっけ、65才以上の人口が全人口に占める割合というふうにとりますよね。皆さん65才になったら高齢者の類に入るんですよ、自動的にそのカテゴリーに入れられてしまうのです。そんなのってなんか、非人間的だと思いませんか。何歳だから高齢者って、何歳以上の人にも、元気な人、元気じゃない人、いわゆる健康面でプラス、マイナス、それからお金がある人、無い人っていうのがありますよね。そうすると、お金があって元気な人とか、お金も無くても健康な人とか少なくとも4種類できるわけで、少なくとも高齢者対策って言われてる中には、それだけのバリエーション考えていただきたいですね。高齢者は困る、なんか重い、囲いこまなくちゃっていう思想が流れているのであれば、すごく悲しいことだと思います。
基調公演のお話しの中で、非行が少ないいじめが少ないのは例えば神楽をとおして、その地域で育てているからだというのがありました。
つまり自信を持って自分たちの地域なり、自分たちが生きてるってことに自信を持ってるっていうことと、それから、ある地域の伝統芸能っていう共通なものを、共通の価値っていうか、継承していくものを共有してるから、っていうのがあると思うんですね。
それで、私は、分権が進もうが進まないでおこうが、中央の議論がどうであろうが、皆さんにお願いしたいのは、自分と違うこと、自分と違う人、自分と違う存在を認めるという、そういうふうな寛容さと、それから自分が人と違う、他のところと違うということに対して誇りを感じるというような自信、私はこれを多元性、と申し上げたいんですけれども、それが本当は必要なのかなという気がします。
ですから、中央の委員会の結論を待ってどうにかなる、ってわけじゃないんですね。私たちは私たちの地域の自信を取り戻して、ここに生まれて良かったっていう、そういうふうな気持ちを抱かせるような、社会を作っていけることが、必要で、そのために分権が必

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION